2015.04.29

正座物語

暑いのか寒いのかはっきりしてほしい今日この頃。

そんな今日はお客様がご来店された際の話。

お客様がこられた際は、
お茶をだすのが私の仕事!

最初はお客様のところへ
持っていくのに緊張で手が震え
カタカタカタカタ鳴ってやまない
食器たち。
きっとこの食器達も思っていただろう。
『がんばれ、あともう少し、頼むからこぼさないで、落とさないで、まだ割れたくない。』

最近は緊張した際でも
カタカタ震えない程度にまで
成長しました。(たいした成長ではない)

お客様がご来店された際は、
ひたすら母の斜め後ろ45度を
キープした位置に
正座にて母とお客様のお話を
English?なんて思いながら聞いています。

なれない正座をすること10分、

『あかん、ちょっとしびれてきた…。』

更に15分後、

『なに?なんか感覚なくない?』

そして更に20分後、

『だめだもう呼吸困難』

………黙って姿勢を崩す。

てな感じで、
私としては正座の苦しみと戦っていることは誰にもバレていないと自信しかなかったのですが、お客様が帰られてすぐ母の一言。

「顔、死んでたで」

母、恐るべし。

娘「なぁ、どうしたら正座してもいたくないん?よくあんな長時間正座でおれるなー」

母「姿勢をまっすぐ座るようにしたら少し楽」

30分後、お客様ご来店。

はい、娘、すぐ母の言うこと聞く。

『よし、姿勢まっすぐ!まっすぐ!…』

たえること15分、

『いや無理これ全身に血通ってないって。もはや顔真っ青ちゃう?大丈夫か。』

すぐ崩す。

まさかの母のいうことをそのまま聞いた方が正座姿勢保てず。

そしてもうひとつ、
母がお客様と会話をしているところを見て
どうしても思って止まない、

『いや頼むお母さん、顔、一緒やん…』

そうなのです、
私はお母さんと顔一緒。

誰がどう見ても、
このおかんから産まれてきたのだね、
てな感じなのです。

『20年後は完全にこれか……』

と、母の姿を見ながら
尊敬と共に絶望感に浸る娘なのでありました。

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