2015.05.07

母のだみ声物語

ゴールデンウィークも終わってしまい、
私はまんまと休みボケにはまっております。

皆様はゴールデンウィーク、
どのようにお過ごしでしたでしょうか?

これでも社会人6年目の私は、
5年間は
ゴールデンウィークなんてものは
存在しない仕事に勤めていましたが、
今年は
連休の有り難さを知ったと共に
人と車の多さのうんざりさも知りました。
もう少しで人酔いレベル、危なかった。

そんな今日は母が謎のだみ声に
なったときの話。

風邪なのか、花粉症なのか、乾燥なのか、
喋りすぎなのか、
結局謎に包まれましたが

一週間ほど前、
急に母の声が明らかにおかしくなりました。
そう、ほんまにどこのおっさんかと思うほどの。

ゆうきを手伝う前の私なら、
「大丈夫?風邪?疲れとんやって。少し休んだら?」なんて娘らしい一言二言も発することができていましたが、

今の私の心境としては
『あかんってその声。お客様こられたらどうするの?電話!いやでれんやん。あかんあかんあかん!』
てなもんで、

母にかける言葉も
「うがいして!早く!うがいして、飴なめて!」
もう必死。

優しい言葉ひとつかけられない私は
まさしく親不孝者。

1日寝て起きた母から

「どう?声、ましになった?」

と聞かれ、内心

『全く変わってへん』
とはなりましたが

「うん、ましになった!昨日よりだいぶ聞き取りやすいわ!」(嘘も方便とはこのこと、と言い聞かす)なんてお母さん、大丈夫だよ!アピール。

そうこうしているうちに、
自分の振袖を子供へ着てもらうための
ご相談に、お客様がご来店くださいました。

素敵ですよね。
親やそのまた上の代から続く
振袖を、孫や子が着る。

着物の歴史を、
その家の歴史を感じざるを得ません。

お母様の振袖の色や柄粋が
またぴったりあう娘様でした。

その際に、
帯揚げや帯締めといった、
小物だけでも少し変えて、
娘様らしい振袖に、
昭和から平成へと時の流れを
変えられる振袖に、
母がコーディネートをしていましたが、

もう、
母、
声、
でてへん。

フォローはしたいが、
娘、
なにも、
わからへん。

それでも理解してくださった
お客様に感謝いたします。

お客様お見送りの際、
母が「私が行ってくるわ!」
と言い、早々に外へでていくもんだから、
大丈夫か?なんて思っていましたが、

りがとうございました

いやもう声カスカスすぎて
最初の「あ」しかでていない。

後はもう空気のように流れる言葉たち。

そんな状態でも、
母の姿から
お客様のことを一番に想う気持ちが
娘には伝わってきました。

寸法直しのため、母と作業。

すると母が、
「長襦袢も丈直しすることお伝えしてなかったわ!電話してもらえる?」

ええーーーー!!!!

と、頭パニック。

いやでもこの声で電話してよ、
なんてそれこそ親不孝者が完成されてしまう。
素直にいうことを聞かなければ!

電話の前で、お客様へお伝えする言葉を何度も練習。

覚えた単語をつらつら並べて
お客様に電話。

最後にやらかした。

「またお連絡させていただきます」

いや、お連絡ってなんやねん。
ご連絡やろ。

なんて自分に突っ込んで電話終了。

電話切ってすぐ母からは、
「やっぱり社会人6年目だわ!電話の対応が上手!強いて言うなら少し早口だったかな!」
と。

いやお連絡言うてました。
なんて思いましたが次こそは必ず
ゆっくりめで話すことを
意識しよう!

なんて、母が体調不良だったために
また少し一歩だけ、
ほんの少しだけ、
成長できたのではないかと
またもや自己満足。

ゴールデンウィーク明けより、
母はまた、元気に働いてくれており、
ひと安心の娘なのでありました。

振袖のコーディネート、
寸法直し、
汚れ落とし、
振袖のレンタルもやっております\(^o^)/

豊岡市庄境211-1

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